さまよう刃/東野圭吾

〜感想〜

女子中学生が未成年の男3人組にレイプされ、殺されてしまう。そんなニュースが流れ、女子中学生の父親は世間から同情され、被害者として扱われていた。
しかし、謎の密告を受け、父親はレイプ犯のうちの1人を殺してしまい、殺人犯という立場に急変する。
警察は、婦女暴行殺人事件の犯人と被害者の両方を殺人犯として追うことになる、というストーリー。

父親は、娘を殺した犯人が未成年である以上、少年法に保護されてしまうと考え、残りの犯人を殺そうとする。警察は父親の犯行を阻止しようとするが、レイプ犯が殺されずに警察に捕まれば、父親の言う通りで少年法に守られてしまう、という状況で、警察や法律は何を守っているのだろうか、と考えてしまう内容でした。

正義とは。ルールとは。とても考えさせられました。

殺人犯になってしまった被害者の父親の気持ちが痛いほどわかり、作品の世界に入り込んで楽しむことができました!

おすすめ度:★★★★☆

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