IPAの認定資格である「応用情報技術者試験」についての概要やおススメ対象者、勉強方法をまとめました。
これから資格取得しようと考えている方は、ぜひご覧ください。
概要
応用情報技術者試験とはどんな資格か、どんな人におススメの資格か、合格するためにはどうすれば良いのかを説明していきます。
応用情報技術者試験とは?
今後社会で求められる、「高度IT人材」であることを証明する資格の一つです。
IPAが認定している試験の中で、応用的知識・技能を測定する試験(レベル3)になっており、ワンランク上の高度試験(レベル4)の土台となる資格です。
応用情報技術者試験は、試験範囲が多岐に渡り、11分野の要素で構成されています。
試験内容としては、ざっくり以下の通りです。
・基本戦略立案からITソリューション・サービスを実現する業務において、顧客の課題に対して情報技術を活用した戦略を立案できるかどうか
・システムの設計開発〜運用までを実現し、かつ信頼性・生産性の高いシステムを構築できるかどうか
要するに、「システムエンジニアとして一人前かどうかを測定する試験」だと認識してもらえれば良いかと思います。
どんな人におススメ?
・システムエンジニアとして幅広い業務に従事する人
・要件定義〜運用保守まで、システムエンジニアが関わる全行程での知識が欲しい人
・転職活動などで自分をアピールしたい人
システムエンジニアなら取得しておきたい資格ですね!
試験概要・合格基準
試験時間:【午前】150分(9:30〜12:00)
【午後】150分(13:00〜15:30)
出題数 :【午前】80問
【午後】11問の中から5問回答
出題形式:【午前】4択問題
【午後】筆記試験
出題分野:【午前】テクノロジ系、ストラテジ系、マネジメント系の3分野
【午後】以下11分野
・ストラテジ
・システムアーキテクチャ
・ITサービスマネジメント
・プロジェクトマネジメント
・ネットワーク
・データベース
・組み込みシステム
・情報システム開発
・プログラミング
・情報セキュリティ
・システム監査
詳細は、以下URLでご確認ください。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/syllabus_ap_ver6_1.pdf
合格基準:【午前】正答率60%で合格
【午後】正答率60%で合格(筆記のため、結果を待つしかありません)
合格率 :20%前後
合格率が低いですが、勉強すれば受かる資格です。高度試験のような専門性や特定分野に特化した知識が必要というわけではないので、しっかり勉強して合格を目指しましょう!
試験への申し込みや試験方法については、以下の公式サイトをご覧ください。
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
合格した感想
私はシステムエンジニアとして働いていますが、応用情報技術者の資格試験は仕事に直結する内容であるため、とても役に立ちますし勉強になりました。
試験範囲が広く、網羅的であるため、システムエンジニアに必要な業務スキルを幅広く身につけられる、というイメージです。
午後の試験が筆記試験であり、かつ少し複雑な内容もあるので、IT業界で働くすべての人におススメできるとは言えません。取得できるならしておいた方が良いですが…。
逆にいうと、システムエンジニア、特に要件定義や設計に関わる人には必須の資格かなと思います。
(営業職で応用情報技術者の知識を理解していると、めちゃくちゃ仕事が早いと思います。)
なので、システムエンジニアにはとても有効的な資格のため取得すべき、という認識です!
試験に合格するために
私が試験に合格するために、何時間勉強したか、どのように勉強したのかを説明していきます。
勉強時間
私は応用情報技術者試験を受けたときの条件としては、以下の通りです。
・システムエンジニアとして4年目
・ITパスポート、.comMaster★★、CCNAなどの資格を保有
そんな私が試験までに費やした勉強時間は、ざっくり【60時間】です!
毎日4時間くらいの勉強時間を確保して、約2週間勉強しました。土日は一日中勉強していました。
また、移動時間や隙間時間は過去問道場で過去問演習をひたすら繰り返していました。
勉強時間というよりは「どれだけ理解できているか」という観点で判断した方が良いかと思います。
判断ポイントは、勉強方法のところで述べていきます。
具体的な勉強方法は、次で説明していきます。
勉強方法
【午前対策】
応用情報技術者試験を受けようと考えている人は、おそらくある程度のIT基礎知識を有していると思うので、過去問演習のみで問題ないかと思います。過去問に似た問題が、ちょいちょい出題されます。
具体的には、過去5年分の過去問を実施し、正答率が90%を越えるまで繰り返し演習していました。
試験合格の判断ポイント:過去問正答率90%超え
私は、午前対策は過去問しかやっていませんが、合格することができました。
ポイントは、過去問演習をしながら、問題暗記ではなく理解することです。
過去問は、過去問道場にあるので、教材を買う必要はないです。
【午後対策】
基本的には、テキスト理解、問題演習、過去問演習の3つです。
まずは、テキストを購入して全ページに目を通しましょう!
11分野ありますが、おそらく得意不得意な分野がなんとなくわかると思います。そこで、どの分野に絞るのか決めましょう。
業務などで経験している分野については、午後試験ではとてもアドバンテージになりますので、経験したことのある分野を選択するべきです。
分野選択についてですが、必須分野である「セキュリティ」は、否が応でもやるしかないです。
残り10分野から、4分野を選択しますが、正直おススメはありません。
おススメがない理由としては、これはその人の【経験】や【得意不得意】が大きく影響するからです。
ただ、以下の2つは加味した方が良いと思います。
・プログラミング、データベース、ネットワークなど、少し専門的な知識が必要になる分野は、経験がゼロの人にはおススメできません。
・ストラテジやプロジェクトマネジメントなど、読解力があれば知識や経験がなくても解ける分野があります。(問題文中に解答につながるヒントが書かれている)
試験合格の判断ポイント:過去問において問題文の意味を理解できており、自分の回答もズレていない
とても曖昧ですが、まずは問題文を読んだときに意味や状況を理解し想像できるか、が大事です。
問題自体はそこまで難しくなく、日本語読解ができれば解ける問題が多いため、問題文の状況をいかに理解し想像できるかにかかっています。
私のおススメは、以下のテキストです。問題演習もできるため、これを買っておけば良いと思います。
他の資格試験勉強でもこのシリーズのテキストにはお世話になっていますので、信頼できるテキストかと思います!
次に、過去問演習ですが、問題暗記はあまり意味がないので、テキストで勉強をした上で、自分の理解度を測るために使うのが良いかと思います。
午後試験の過去問は、無料で出回っていないので、私は教材を買いました。
過去問のため、どれでもよいかと思います。以下の教材は、参考です。
まとめ
応用情報技術者試験は、システムエンジニアとして一人前であることを証明できる有効的な資格だと思います。
専門性を高めたり何かに特化するには、高度試験に合格する必要があると思いますが、まずは応用情報技術者試験に合格して、システムエンジニアであるという土俵に立ちましょう。
知識の習得は、早ければ早いほど効果的です。
できる限り早く資格取得をして、知識を持って仕事をしていきたいですね!
他の資格についても本ブログでまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
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