〜感想〜
遺伝的な不治の病を患っている息子・時生に、最期のときが訪れる。そのとき、宮本拓実は20年以上前に出会った少年との想い出を語り始める。
拓実は若い頃、強い信念は持っていたが、幼い頃に母親に捨てられ、義父母に育てられたことを言い訳に、自意識過剰かつ全て他責にして生きていた。そんな人生を歩んでいると、トキオと名乗る少年と出会う。トキオは、自分は拓実の遠い親戚だと説明するが、拓実には理解できなかった。
ある日、拓実の恋人である千鶴が姿を消した。拓実の悪態にとうとう呆れられたのか。しかし拓実は納得できず、千鶴を探すことにし、トキオと共に動き始めると、様々な出来事が起きる。
どのような結末を迎えるのか、トキオの正体とは、、、というストーリー。
現在と未来が交錯する内容で、若い自分が、未来から来た息子に成長させられるストーリーであり、感動の要素もありました。
不思議と惹き込まれ、続きが気になってしまい、スラスラと読めた作品です。
ミステリー小説が多いいつもの東野圭吾作品とは一味違う面白さがあり、楽しむことができました。
おすすめ度：★★★☆☆
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