DX推進がうまくいかない会社に共通する2つの原因と対策

DX推進がうまくいかない会社に共通する2つの原因と対策

はじめに

「DXを推進しよう」と号令をかけたものの、なかなか成果につながらない——そんな悩みを持つ企業は少なくありません。基幹システム刷新の進め方でも触れましたが、DX推進がうまくいかない会社には、ある共通したパターンがあります。

SIerで4年半、ITコンサルファームで4年半、要件定義からベンダーマネジメントまで一貫して対応してきた経験から、DX推進がうまくいかない会社に共通する2つの原因と、その対策を解説します。

DX推進がうまくいかない2つの原因

①情報システム部門などの人材への投資ができていない

DX推進がうまくいかない会社は、情報システム部門をはじめとした人材への投資ができていないことがほとんどです。

ここで重要なのは、「投資」が既存従業員への教育だけを指すわけではないということです。外部から有スキル者を採用することも、立派な人材投資の一つです。社内に不足している知見・経験を、育成だけでなく採用によって補うという発想がないまま、既存メンバーの頑張りだけでDXを推進しようとすると、どこかで必ず限界がきます。

②現場を巻き込めていない

もう一つの大きな要因は、現場の協力を得られていないことです。DXを推進していくには現場の協力が不可欠であり、現場をどう巻き込んでいくかが成否を分ける重要な鍵になります。

逆に言えば、現場を巻き込めず、情報システム部門や経営層だけでDX推進を進めようとしている会社は、ほぼ例外なくうまくいきません。経営層が旗を振り、情報システム部門が旗を振ってツールやシステムを導入しても、実際にそれを使って業務を変えていくのは現場です。現場が「自分たちに関係のある話」だと認識していない状態でDXを進めても、形だけのツール導入で終わってしまいます。

まとめ

DX推進がうまくいかない会社には、「人材への投資不足(育成・採用の両面)」と「現場を巻き込めていないこと」という共通したパターンがあります。逆に言えば、この2点を意識して対策を打つだけでも、DX推進の成功確率は大きく変わります。

より体系的な進め方については、経済産業省が公開している「中堅・中小企業等向けDX推進の手引き2025」も参考になります。


執筆者プロフィール:SIerで4年半、ITコンサルファームで4年半、要件定義からベンダーマネジメントまで一貫して対応。基幹システム刷新・DX推進プロジェクトに多数従事。

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